ラードが混ざった使用済み油って買取してもらえる?
ラードを使う揚げ物店や、複数の油を使い分ける飲食店でも、廃食油の買取は相談できます。冷えると固まることや、食用油同士が混ざっていることだけで、処分が必要になるとは限りません。
「今の業者には、固まる油は回収できないと言われた」「新しいメニューで使い始めた油も、これまでと一緒に売れるのか」。こうした場面では、買取単価を聞く前に、回収先がどのような油を扱えるかを見極める必要があります。
廃食油とは、揚げ物などの調理に使い、交換・排出する食用油のことです。関口油脂では、植物性油に加えてラードなどの動物性油脂も回収・買取の対象としています。この記事では、飲食店で迷いやすい油の状態と、買取につながる扱い方を説明します。
ラードが固まることと、油が汚れていることは別の話
冷えて固まったという見た目だけでは、廃食油の買取可否は判断できません。ラードなどは温度によって状態が変わるため、液体の油と同じ見方をすると、売却できる油まで処分の対象にしてしまいます。
たとえば、営業中は液体だった揚げ油が、翌朝には白く固まっている場合です。いつもと違う色や硬さに見えても、それだけで異物が増えたとはいえません。使った油の種類と、調理後に何が入ったかを分けて考えると、回収先にも状態を説明しやすくなります。
一方、液体でさらさらしていれば買い取りやすいとも限りません。水や洗浄液が多く混ざっていれば、見た目が液体でも別の問題があります。「固まるかどうか」より、「食用油としてどのように使い、何と一緒に排出されたか」が重要です。
回収先の受け入れ条件は、その後の処理方法や利用先によって異なります。現在の業者が扱えない油でも、別の処理体制なら対応できる場合があります。「この業者では回収できない」と「どこでも買い取れない」は、同じ意味ではありません。
なお、固まった油を引き渡すために、自己判断で再加熱したり、水を加えたりするのは避けてください。固まる前提で使える容器や回収方法を、回収業者と決める方が無理のない運用になります。
混合油は、何が混ざっているかで扱いが変わる
菜種油とラードが混ざる場合と、揚げ油に洗浄水が入る場合は、同じ「混ざった油」でも扱いが異なります。食用油同士の混合と、それ以外のものの混入を区別することが、買取の話を進める出発点です。
| 排出される状態 | 買取・回収での考え方 |
|---|---|
| 菜種油・米油など、複数の食用油が混ざる | 混合しているだけで買取対象外とは限りません。使用する油の種類を伝え、混合した状態での受け入れを相談します。 |
| 植物性油にラードなどの動物性油脂が混ざる | 動物性油脂を含めて処理できる回収先が候補になります。冷えたときの状態も含めて判断します。 |
| 洗浄水・洗剤・ごみなどが入る | 食用油同士の混合とは別の問題です。通常の廃食油と同じ条件で売れるとは考えず、他の油に足さずに対応を相談します。 |
ここで迷いやすいのが、複数のフライヤーから出る油を一つの容器にまとめる場面です。混合油を扱える回収先があることは、どの油でも自由に混ぜてよいという意味ではありません。今は別々に保管している油なら、受け入れ方法が決まるまではその状態を保ちます。
特に、厨房の洗浄工程から出る液体やグリストラップ内の油分を、フライヤーから抜いた油と同じ容器へ入れることは避けます。回収に出せる油の範囲を広げるつもりが、もともと売却できていた油まで扱いにくくしてしまうためです。
揚げかすなどの粗い残さは、通常の作業手順に沿って取り除きます。ただし、買取のために店舗で精製設備のような処理をする必要はありません。営業を続けながら無理なく分けられる範囲と、回収先の処理で対応する範囲をすり合わせます。
関口油脂が動物性油脂も扱える理由
関口油脂は、回収した油を自社のリサイクルプラントで加熱・分離・ろ過する体制を持っています。ラードなどを含む廃食油も、現物を見て処理と再資源化を検討できることが強みです。

再資源化では、原料の状態と品質に応じて、飼料用、燃料用、工業用などの用途へつなげます。油の名前だけで一律に扱うのではなく、回収後の工程と利用先まで含めて検討するため、動物性油脂を使う店舗からの相談にも対応できます。
たとえば、新たにラードを使うことになった店舗では、「従来の植物性油だけでなく、動物性油脂を含む油も継続して出る」とお伝えください。当社では、実際の油を踏まえて買取条件をご案内します。定期回収のお見積もりは、現地訪問・現物確認のうえでご提示します。
ただし、自社プラントがあるからといって、混入物のある油をすべて買い取れるわけではありません。また、動物性油脂を含むことだけを理由に高値を約束するものでもありません。受け入れられる原料の範囲と、実際に提示する買取価格は分けてご案内します。

油を変えるときは、味の判断と売却の判断を分ける
メニューに合う油を選ぶことが先であり、廃食油の売却条件だけで調理用の油を決める必要はありません。料理のために必要な変更をしたうえで、排出される油に合った回収方法を探すという順番で考えます。
たとえば、揚げ物の風味を変えるためにラードを使い始める場面を考えてみましょう。仕入れ前に知りたいのは、「ラードは一般に売れるか」だけではなく、「この店で使う配合や排出の仕方を、今の回収先が扱えるか」です。これが分かれば、容器を分けるのか、混合した状態で引き渡せるのかを、厨房の作業に落とし込めます。
油種変更を伝えるときの例
「これまで菜種油だけでしたが、来月から一部の揚げ物にラードを使います。排出後は冷えると固まります。現在の油と分けて回収する必要があるか、混合した状態でも買い取れるかを相談したいです」
この段階で細かな混合比率が決まっていなくても、使用予定の油の商品名や原材料表示があれば話を進められます。おおよその排出量も添えると、継続して回収できる条件を検討しやすくなります。
すでに処分費を払っている油がある場合も、いきなり売却先へ切り替えるのではなく、まず現物の受け入れ条件を決めます。売却できることが確定してから処分方法を変更すれば、厨房に引き渡し先のない油を残す事態を避けやすくなります。
飲食店の廃食油を、状態に合った買取へ
ラードや混合油を使う店舗では、液体の植物性油だけを前提にした回収条件が合わないことがあります。現在の取引先で扱えない場合も、調理に必要な油を変える前に、別の処理体制で売却できるかを検討する余地があります。
関口油脂では、飲食店から出る植物性油・動物性油脂の買取をご相談いただけます。詳しい対象油種や回収については廃食油の買取・回収サービスをご覧ください。ラードや混合油の回収先をお探しの方は、現在使っている油と排出時の状態をお知らせください。
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