飲食店や工場など、日々の業務で発生する廃油。
正しく処理しなければ、環境汚染や法律違反につながるリスクがあります。特に近年ではSDGsや環境配慮の観点からも「廃油処理の質」が問われるようになってきました。
そんな中で重要になるのが廃油回収業者の選定です。
本記事では、廃油回収業者の基本から選び方まで、初めての人にもわかりやすく解説します。
廃油回収業者の大切な役割
廃油回収業者の役割は、廃油用油を適切に回収して、再資源化や安全な処理を行うことです。
「廃油」とは、使用済み食用油や機械油など「役目を終えた油」のことを指します。
主な発生源としては、飲食店や食品加工工場、自動車整備工場のほか、一般家庭まで含まれます。家庭や調理に使用したあと、不要になった食用油のことだけを指す場合には「廃食用油」と呼ぶことが一般的です。
専門の業者では、定期回収サービスの提供、専用容器の貸出し、リサイクル可能な油の選別など、幅広いサービスを展開しています。また、処理された廃食用油はバイオディーゼル燃料(BDF)や工業用資源として再利用されることもあります。

環境保全と法令遵守の両面で、廃油回収業者は非常に重要な存在です。
廃油回収業者を選ぶポイント
廃食用油の回収を業者に依頼する際には、どこに注目して選べばいいのでしょうか。価格や対応の早さだけでなく、法的な信頼性や環境への配慮まで、チェックするべきポイントは多岐にわたります。
ここでは、廃油回収業者選びで失敗しないための判断基準を、4つの観点から解説します。
ポイント①:許認可を取得しているか
最も基本的で重要なのが「産業廃棄物収集運搬業」の許可を取得しているかどうかです。これは都道府県ごとに発行されるもので、正式な手続きを経ていない無許可業者に依頼すると、たとえ発注者側であっても廃棄物処理法違反の責任を問われる可能性があります。
廃油回収業者を選ぶ際は、必ず「許可証の提示」を求めるか、公式サイトで登録情報を確認しましょう。
ポイント②:回収実績と対応エリア
次に確認したいのが、実績の豊富さと対応エリアの広さです。
特に多店舗展開している飲食チェーンや定期的に大量の廃油が出る工場では、回収能力が高くて柔軟に対応してもらえる業者を選ぶ必要があります。
実績のある業者は異なる業種に合った回収ノウハウがあり、トラブル時の対応もスムーズです。地域密着型の業者であれば、緊急回収にも対応しやすく安心感が増します。
ポイント③:料金体系と透明性
廃油回収の費用は、回収量、油の種類、地域、回収頻度などによって異なります。そのため、料金体系が明確に説明されているかどうかも大事なポイントです。
たとえば、「〇Lまで〇円」「1回あたりの最低料金〇円」といったように、詳細な価格が提示されている業者は、信頼性が高いといえます。
見積もりを依頼する際は、追加料金の有無やキャンセルポリシーなどもあわせて確認しましょう。
ポイント④:環境配慮とリサイクル率
廃食用油は、ただ「処分する」だけでなく、再資源化することで環境への負荷を大きく減らすことができます。最近では、回収した廃食用油をバイオディーゼル燃料に再生する取り組みや、肥料や飼料に活用する技術も進んでいます。
環境負荷の低減に積極的な業者は、自社のリサイクル率や環境方針をホームページなどで公表しているケースがほとんどです。
SDGsへの取り組みが企業価値に直結する今では、そうした姿勢を持つ環境配慮型の廃油回収業者を選ぶことが、社会的な責任を果たすことにもつながります。
悪質な廃油回収業者に注意
残念ながら、廃食用油を無断で転売したり、不法投棄を行う悪質な業者も存在します。こうした行為は依頼主にも責任が及び、罰金や行政指導の対象になる可能性があります。
信頼できる業者を見分けるには、「許可証の提示」「契約書の明示」「処理報告書の提出」の有無がポイントです。また、料金が極端に安すぎる場合も注意しましょう。安さだけでなく、法令順守と信頼性を重視する姿勢こそが大切です。
信頼できる廃油回収業者を見極めるために
廃油処理は、単なるコストではなく企業の信頼や環境責任にもかかわる重要な業務です。許認可、料金、対応力、環境配慮の4つを意識して、信頼できる廃油回収業者を選びましょう。
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