【廃食用油の回収ってどうやるの?】流れと費用相場を徹底解説

【廃食用油の回収ってどうやるの?】流れと費用相場を徹底解説

飲食店や食品工場で日常的に使用される食用油。

その「使い終わった油=廃食用油」は、適切に処理されなければ深刻な環境問題を引き起こす原因になります。近年、廃食用油の回収サービスが広まりつつありますが、まだ多くの事業者や個人が対応方法を十分に理解していないのが現状です。

本記事では、廃食用油の回収に関する基本から回収の流れ、信頼できる業者の選び方までを詳しく解説します。

廃食用油とは?回収が必要な理由

廃食用油とは、揚げ物や炒め物などで一度使用された油のことを指します。

特に飲食店や総菜工場などでは、1日あたり数リットルから数百リットルもの油が廃棄の対象となり、その処理は日常業務の一環となっています。

一方、家庭でも唐揚げや天ぷらなどを作った際に少量の油が残ることがあります。少量とはいえ、積もれば地域全体で無視できない量となるため、回収や適切な処理が求められます。

不適切処理による環境汚染・排水管詰まりリスク

廃食用油をそのまま排水口に流してしまうと、下水道や浄水槽を詰まらせる原因になります。さらに、適切に分解されないまま川や海に流出すれば、水質汚染や生態系への深刻なダメージを引き起こします。

各自治体でも「廃食用油の排水処理禁止」や「分別回収の推奨」を強化しており、責任ある廃棄がますます重要になっています。環境保全の観点からも、信頼できる業者への依頼が不可欠です。

廃食用油の回収の流れ

廃食用油を適切に処理するには、具体的な「回収の流れ」を知っておくことが大切です。ここでは、保管から業者による回収・再利用までの一連のプロセスをわかりやすくご紹介します。

流れ①:廃食用油の回収までのステップ

廃食用油の回収は、日々の作業の中に組み込めば負担を大きく減らせます。まずは、使用済みの油を耐熱容器や専用のドラム缶に冷まして保管することが重要です。油の品質を保つために、水や異物が混ざらないように注意しましょう。

ある程度の量が溜まったら、廃食用油回収業者に連絡します。

多くの業者は定期回収にも対応しており、飲食店や給食センターなどでは週1回~月1回のスケジュールが一般的です。連絡から回収まではスムーズで、訪問時にはその場で容器交換を行ってくれる業者も多く、衛生面でも安心です。

流れ②:業者による処理・再利用

回収された廃食用油は、回収業者の施設に運ばれたあと、再資源化されます。最も注目されているのが「航空燃料(SAF)」としての再利用です。これは二酸化炭素排出量を大幅に抑えられるエネルギー源として、運送業や自治体でも導入が進んでいます。

そのほかにも、工業用せっけんや飼料原料への転用、あるいは一部を熱回収に利用するケースもあります。再資源化は全国的に向上しており、「廃油を捨てる」時代から「活かす」時代へと大きくシフトしています。

廃食用油の買い取りと相場

廃食用油の回収を依頼するうえで、多くの人が気になるのが金額の話です。ここでは、無料と有料の違い、相場の目安、単価に影響する要素について解説します。

無料回収と有価買取の違い

廃食用油の回収方法は、業者や地域によって異なりますが、大きく「無料回収」と「有価買取」に分かれます。一定量以上の油が安定して排出される場合(飲食チェーンや工場など)では、再資源化価値が高いため有価での買取が可能な場合が多いです。

この場合の料金相場は、1リットルあたり10円~50円前後が一般的です。

一方で、排出量が少ない小規模店舗などの場合、無料での回収となるケースもあります。

買取価格に差が出る理由

以下は、費用に差が出る主な理由です。

  • 量の多さ:大量の油をまとめて出せる場合効率が上がり、価格が上がる
  • エリアの距離:業者の拠点から遠い場所は出張費が加算されることも
  • 油の状態:水分や異物が多い油は、処理コストがかかるので価値が下がる傾向

費用面でのトラブルを防ぐためにも、事前に見積もりや条件を確認して、納得したうえで回収を依頼することが重要です。

信頼できる廃食用油の回収業者を選ぶコツ

廃食用油の回収をスムーズかつ安心して任せるには、信頼できる業者を選ぶことが不可欠です。ただし、業者の数が増えている現在、どこに依頼すればいいのか迷う人も多いはずです。ここでは、業者選びでチェックすべきポイントをご紹介します。

コツ①:許可業者かどうか確認する

まず確認したいのが、「産業廃棄物収集運搬業許可」などの法的な許認可の有無です。廃食用油の回収には、各自治体が定める適切な許可が必要です。業者の公式サイトや契約前の説明時に「許可番号」や「許可証の写し」を提示してもらえるか確認しましょう。

無許可業者に依頼すると、依頼側も責任を問われる可能性があるため注意が必要です。

コツ②:対応スピード・再利用の透明性を確認

信頼できる業者は、単に廃食用油を回収するだけでなく、迅速な対応や柔軟なスケジュール調整にも対応してくれます。また、回収された油がどのように再資源化されるかを開示しているかも大切な判断基準です。

たとえば「バイオ燃料に再生されている」「トレーサビリティを明示している」といった透明性の高い業者なら、環境への配慮や企業としての社会的責任にもつながります。

廃食用油の回収は「コスト」より「価値」で考える時代へ

廃食用油を正しく回収・再利用することは、環境保全だけでなく店舗の信頼にもつながります。回収の流れや費用、業者選びの基本を押さえて、ムダなく価値ある処理を実現しましょう。小さな取り組みが、持続可能な未来への第一歩となります。

\ この記事の著者 / 関口 純一

[株式会社関口油脂 代表]

関口 純一

Sekiguchi Junichi

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