食品工場や飲食店、給食センター等で調理の際に使われる食用油。
その使い終わったあとの油、いわゆる「廃食用油」は、どう処理していますか?
そのまま排水溝に流すのは環境にも悪く、法律で禁じられている場合もあります。しかし、専門の業者に依頼すれば、「廃油回収を無料」で行ってくれるケースもあるのです。
この記事では、廃油の基礎知識から、なぜ廃油の無料回収が可能なのか、どうやって依頼するのかを詳しく解説します。
廃油(廃食用油)とは?
廃油とは、揚げ物や炒め物などの調理に使われたあとの油を指します。使い終わって再利用が難しくなった油は、見た目が濁ったり、臭いが強くなったりしていて、再び料理に使うのは衛生的にも問題があります。
廃油と産業廃棄物の違い
一見すると家庭ゴミと同じように扱ってしまいがちな廃油ですが、事業所(飲食店)から出る廃食用油は「産業廃棄物」に該当する場合があります。適切な処理が求められており、違反すれば罰則が科される可能性もあります。
一方の家庭から出る廃油は「一般廃棄物」とされ、市町村によって処理方法が異なります。どちらの場合も、環境への影響を最小限に抑えるため、正しい回収・リサイクルが必要です。
廃食用油の例と誤解されがちなもの
以下のような油は、すべて廃食用油として回収の対象になります。
- 揚げ物に使ったサラダ油・キャノーラ油
- フライパンで炒め物に使った油
- 古くなって使わなくなった油(未使用でも可)
誤解されがちなのは、「油をキッチンペーパーに吸わせて捨てれば問題ない」と考える人が多いことです。しかし、これは根本的な解決ではなく、資源としても活かされません。
廃油(廃食用油)をそのまま捨てるリスク
使い終わった食用油を排水溝に流す、またはそのまま燃えるゴミとして捨てる行為は、大きなリスクを伴います。まず、排水溝に流した廃油は水質汚染の原因となり、浄水場での処理にも大きな負担をかけます。
この行為は多くの自治体で禁止されていて、悪質な場合は罰則の対象にもなり得ます。
また、事業所から出る廃食用油は産業廃棄物にあたるため、無許可で廃棄すると法令違反となる恐れがあります。処理費用を節約しようとした結果、思わぬトラブルに発展するかもしれません。
環境保護と法令順守の観点からも、無料での廃油回収サービスの活用は、安全で賢い選択肢です。
なぜ「廃油の無料回収」が可能なのか?
「廃油の回収が無料」と聞くと、不安や理由が気になる人も多いはずです。しかし、廃食用油はただのゴミではなく、再利用可能な資源としての価値を持っています。
実際に、回収された廃食用油はバイオディーゼル燃料(BDF)や飼料・工業用製品の原料として再生されます。これらの再資源化によって業者は利益が得られるため、回収自体に費用を請求しなくてもビジネスが成立しているのです。

回収業者が利益を得る仕組み
回収した廃食用油は、専用設備でろ過・精製されて、バイオ燃料や動植物の飼料、工業製品の原材料などに加工されます。これらは国内外の企業や自治体へ販売されて、一定の利益が見込めるため、業者側は回収コストを利用者に請求しなくても経営が成り立つのです。
特にBDF(バイオディーゼル燃料)の需要は年々高まっていて、廃油の市場価値は以前よりも上昇傾向にあります。
廃油回収を無料で依頼する方法
廃油回収を無料で依頼するには、まず対応エリア内の専門業者を探すことが第一歩です。
インターネットで「廃油回収 無料 地域名」などで検索すると、地元対応の業者が見つかります。業者によっては、回収量や回収頻度によって対応が異なるため、自社の排出量を事前に把握しておくとスムーズです。
問い合わせ時には、料金の有無・回収条件・契約期間の有無などを明確にして確認しましょう。また、飲食店の場合は、定期回収プランがあるかも重要なポイントです。
無料だからといって油断せず、信頼できる業者を選ぶことが廃油処理成功のカギとなります。
信頼できる廃油回収業者の見分け方
信頼できる業者を見分けるには、「産業廃棄物収集運搬業」の許可を保有しているかを必ず確認しましょう。許可番号は、公式サイトに明記されているのが一般的です。さらに、契約書を交わすかどうか、過去の取引実績、口コミ評価なども参考になります。
曖昧な説明や連絡がつきにくい業者は避けるべきです。無料でも、安全・合法に処理するためには信頼が不可欠です。
廃油回収業者に依頼する前の準備を解説
廃油回収を無料で依頼する際には、スムーズな対応のためにいくつかの事前準備が必要です。まず、どの程度の頻度でどれくらいの量の廃食用油が出るのかを把握しておきましょう。業者はこれをもとに回収スケジュールを組みます。
次に、廃油を一時的に保管する容器を準備しておくことも重要です。業者によっては専用容器を提供してくれる場合もあるため、事前に確認しましょう。
また、回収場所(バックヤードや駐車場など)の導線を確保しておくこともポイントです。安全に作業を行うためには、業者側がスムーズに作業できる環境が欠かせません。
小さな準備を怠らず、効率的に回収を進めることで、廃油処理の負担を最小限に抑えることができます。
廃食用油は無料回収で適切に処理しましょう
廃食用油は正しく処理すれば、無料で回収してもらえるだけでなく、再資源化によって環境にも貢献できます。
大切なのは、信頼できる廃油回収業者を選び、適切な準備をして依頼することです。無料の廃油回収は、賢く利用すれば店舗経営のコスト削減にもつながる有効な手段といえます。
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